頑張って生きるつもりはない。

お互いを10代の頃からよく知っている友達と話す機会が立て続けにあった。

(といってもこのご時世なのでオンラインだけど)

「あの時本当に死ぬと思ってた。お前が生きててよかったよ」と、
何人かの友達から言われた。お、おぉ、そんなに死にそうだったのか…。
なんと返していいか分からず「生きててよかったよ」と言った。

  
自分としては「死にたい」という明確な気持ちこそなかったものの、
何かの拍子に、うっかりと死んでしまいそうな程度には不安定だったと思う。

そして今も変わらず、意外と不安定なのよね、と思ったりもする。
昔はもっと衝動的に「もうやだ!ふざけんな!死んでやる!」みたいな気持ちだったのが、
今は「もうだめだ死のうか」「まぁ人間っていつか死ぬし今じゃなくてもいいか」
みたいな、ユッタリヌメヌメしたような感じ。それだけの違い。
それでも何とか生活していくだけのお金を稼いで生きてるので大したもんだ。
 

「こんな事言ってるやつは本気では死なない」とかいうけど、多分違うと思う。
死ぬ時はうっかり死ぬんだと思う。
若い頃から心配してくれていた友達はどう思うかな。
「とうとうやりよったか」と思うか、「まだ死にたかったのか…」と気落ちするか。
それはそれで仕方ないなぁと思う。死んだらおしまいなので。


5年ほど前に亡くなった友達の事を今でも思い出す。
似た人を見かけると「あの子かな?」と思って、もうこの世にはいないんだな、と思い直す。
また会いたいとかもう会いたくないとか、そんな事を思っても仕方ないと思う。
一緒に遊んでいたあの時が全てでしかない。