ぐるぐる回る。

中学生ぐらいまでは、ぐるぐる回るのが好きだった。

一番好きなぐるぐるタイムは、
学校から帰って、お母さんが晩ごはんを作っている最中にリビングでのぐるぐる。

ぐるぐる回りながら考え事をすると、いつもより上手く整理が出来る気がした。
普段はぼんやりして動きののろい脳みそが、
体を扇風機のように回転させることで靄が晴れて鮮明に働くようになった。


無心でひたすらぐるぐるするのも楽しかったな。
いつからか回らなくなった。

ぐるぐる回っても怪我をしないぐらい広い家じゃないし、
周りから変な目で見られるから、やらなくなったのかな。

ぐるぐる以外にも、靄を晴れさせる方法を思いついたのかも。
ミンティアを食べたり、コーヒーを飲んだりするようになった。
「こう言われたらこう言い返す!」みたいな怒りの
妄想シミュレーションをしてるのも、頭を明晰にする手段の一つだと思うし。
でもぐるぐるしたいな。広い家に住みたいな。