フユスル

どこかで浮遊しています。

においの話。

どちらかというと僕は、鼻が利くような気がします。

小さな頃、一部の牛乳が雑巾のような匂いに感じて、どうしても飲めませんでした。
また、中学生の頃、家庭教師の医大生から妙なにおいがする時は必ず、
大学で人体解剖をした日でした。



小学生の頃、曾祖母が亡くなり、初めて火葬場に行ったのですが、
火葬場の匂いが、ゴミ袋の内側の匂いと酷似していたので、
誰か大人にその事を伝えると、
「そんな事は言わないほうがいい」と言われました。


それ以降は「匂いについて何か言うと怒られる」という学習をしたのですが、
今でも火葬場の匂いは、変わらずゴミ袋です。



大人になってからも、職場で片思いをしていた頃、
好きな相手が今どこにいるのか、どのルートを通っていったのか、
匂いを頼りに後をつけることが出来ました。
職場のあるフロアから廊下に出て、トイレに寄って、
ロビー側の階段を上って喫煙室に入った…とか。

また、匂いの記憶力には自信があり、
「このレストラン、保育園の頃の手洗い場の匂いがする…」とか
20年以上も前の鼻の記憶を思い出す事が出来ます。

ですが、真偽の検証は難しく、本当にこんな匂いだったかどうか
今となっては確認出来ないようなものばかり。

『火葬場がゴミ袋の匂いに似てる』という感覚は、自分にとっては重要で
ネットで"火葬場 ゴミ袋 匂い"と検索してみても、それらしいページは出ないので
いつか、似た嗅覚を持った人と出会って話がしたいな、と思っているのです。